COLUMN記事
構造
2026.02.14
~工場選びの第三基準:OEMと縫製加工の違い~
工場の看板には書かれていませんが、契約には二つの入り口があります。
あなたが求めているのは、完成された「商品」ですか? それとも、純粋な「技術」ですか?
1. OEM工場(Original Equipment Manufacturer)
【包括と管理】
定義: 相手先ブランド製造。
役割: 工場(またはメーカー)が、生地・付属の手配からパターン作成、縫製までを一括して請け負う。
メリット: ブランド側の実務負担が少ない。ノウハウがなくても服が作れる。
対価: 「製品単価」として支払う。(材料費+加工費+管理費が含まれる)
適正: ビジネスとしての効率、安定供給、スピーディな展開。
2. 縫製加工工場(Sewing Factory / CMT)
【特化と純度】
定義: Cut(裁断)、Make(縫製)、Trim(仕上げ)。
役割: ブランドが持ち込んだ生地・パターンを使用し、工場は「縫い上げること」のみに集中する。
メリット: 職人と直接対話し、細部のニュアンス(イセ込み、ステッチ幅など)を追求できる。
対価: 「加工賃(工賃)」として支払う。
適正: 独自性、こだわり、素材への執着。
3. 現代の「境界線」
【パートナーシップの変化】
かつて、この二つは明確に分かれていました。
しかし現在は、縫製加工工場であっても、ブランドの要望に応じて生地の手配やパターン修正(OEM的機能)をサポートするケースが増えています。
これを「OEM」と呼ぶか、「技術支援」と呼ぶか。
名前は重要ではありません。
重要なのは、
**「誰がその服のクオリティに責任を持つか」**です。
全てを任せるのか(OEM)、
共に作り上げるのか(縫製加工)。
あなたのブランドは、どちらのスタンスで工場と向き合いますか?
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