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会社コラム
2026.02.14
~工場選びの第四基準:生産ロットによるシステムの分類~
縫製工場は、その規模によって「生産のエンジン」が全く異なります。
どちらが優れているかではなく、あなたのブランドが目指す表現に適したシステムを選ぶ必要があります。
1. 大ロット工場(Mass Production)
【仕組み:同期と分業】
生地を数センチ〜十数センチの厚さまで積み上げ(延反)、自動裁断機で一気に切り出します。
縫製(ライン生産):
数十人のオペレーターが「襟付け」「袖付け」などの工程ごとに分業し、ベルトコンベアのように製品が流れていきます。
ミシンの設定は固定され、変更されることなく稼働し続けます。
【メリット:均質性と安定】
均一な品質:
機械のセッティングが固定されているため、1着目から1,000着目まで、全く同じ品質で仕上がります。
安定供給:
ベーシックなアイテムや、仕様の変わらない定番品を、市場へ大量に送り出すパワーがあります。
2. 小ロット・アトリエ工場(Small Lot)
【仕組み:適応と完結】
生地の厚みは最小限。時には柄合わせや毛並みを確認しながら、一着ずつ裁断します。
縫製(丸縫い/セル生産):
一人の職人、あるいは数人のチームが、一着の服を最初から最後まで縫い上げます。
素材のクセやデザインの意図に合わせて、その都度ミシンを調整し、アイロンを効かせます。
【メリット:表現力と柔軟性】
デザインの再現性:
複雑なパターンや、異素材の組み合わせなど、機械化できない仕様に対応できます。
ニュアンスの追求:
「立体感を出したい」「あえてパッカリングさせたい」といった、デザイナーの細かな意図を職人が汲み取り、形にします。
3.選択
工場選びとは、数字の大小だけではありません。
大ロット: 均質な製品を、広く届けるためのシステム。
小ロット: こだわりの作品を、深く届けるためのシステム。
それぞれの特性を理解していくことが、良きパートナーを見つける鍵となります。